圧電型加振器システム F7-1

モデルF7-1は、音波や超音波構造起振による膨張・収縮特性を利用した圧電型振動発生器です。このポータブルなリアクション型加振器は、振動解析や試験において、構造物加振のための4大きなダイナミックフォースを生み出します。その操作原理や、コンパクトで軽量な構造により取付け方向を選ばず、また外部サポートが不要で、シャフトアラインメントなど気にせず使用できるなどの特長があります。

F7-1圧電型振動発生器は、F4電磁型振動発生器と組み合わせて、低い周波数までカバーできるよう設計されています。(F4仕様参照)

非常に高い周波数では、フォース出力にある程度の変動が起こりますが、低いフォース出力での80kHzという高い周波数による振動源として使用できます。10kHzを超えたところでのフォースのバラつきは、主に取付け強度、アタッチメント方法、F7-1が加振する構造物の駆動ポイントにおける機械インピーダンスに直接関係します。この装置のアプリケーションとしては、バイオメディカル研究、生産性試験、機械的インピーダンスの研究、高周波数振動研究など、構造物に広い周波数範囲の加振が必要な用途に使用できます。

F7-1/N8HFS/WST7B3システム 仕様

モデルF7-1 圧電型加振器
使用可能周波数範囲 ※注1 1,000~80,000Hz
ブロックフォース出力、360V rms入力 10lbピーク
最大入力電圧 800V rms
キャパシタンス 6.4nF
最大操作温度 82°C
重量 1,270g
取付け面径 38.1mm
入力コネクター R4M、ベンディクス、3ピン
ケーブル R4-4M-J9-10
モデルN8HFS マッチングネットワーク
入力電圧、max 60Vrms
電流、max 10A
出力電圧、max 360V rms
入力コネクター R22、スピコン
出力コネクター R4、ベンディクス、3 ソケット
モデルWST7B3 パワーアンプ
出力 ? 電磁型加振器負荷 注2
 最大出力パワー、@4Ω 負荷 900W
 周波数応答、-3dB 0.5Hz~>20kHz
 THD@定格パワー、max 0.013%
出力 ? 圧電型加振器負荷 注3
 最大出力パワー、@11Ω 負荷 225W, max
 周波数応答、-3dB 500Hz~150kHz
 THD@定格パワー、max 1%
フロントパネル パワースイッチ、クリッピング表示
保護機能 リアパネルAC メインブレーカー
内部熱保護
インピーダンス 約10kΩ
入力コネクター BNC、ケースグラウンド
最大出力 2.4V rms (3.39V、P-P)
信号ゲイン 29dB(ハイ)または23dB(ロー)
出力コネクター バインディングポスト(R8B)
最大出力 70V、ピーク (50V rms)
寸法(高さ×幅×奥行) 133mm(5.25 インチ)×483mm(19 インチ)×451mm(17.75 インチ)
重量 19.1kg
電源供給
 WST7B3 120VAC, 15A
 WST7B3-230 230VAC, 15A
適合加振器 F7-1
 マッチングネットワーク N8HFS
  • 注1:WST7B3は80kHz以上でも動作しますが、これ以上の高い周波数のパワー供給は、加振器、パワーアンプ、マッチングネットワークなどに損傷を与えることがあります。また80kHz以上の動作は保証の範囲外です。
  • 注2:サンプルによっては全範囲での出力が得られない場合があります。
  • 注3:適切なマッチングネットワーク使用時

推奨システム構成図

f7-1構成図

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