デュアル型加振器システム F4/F7

広範囲周波数構造振動用

モデルF4/F7は、振動リサーチや試験用に構造物を励振させるための振動発生器です。高周波用圧電型振動発生器(F7)と、低周波用電磁型振動発生器(F4)を組み合わせることにより、広い可聴周波数帯の加振が可能になります。 このコンパクトで軽量な振動発生器は外部サポートなしで場所を選ばず、直接試験構造物に取り付けることができます。また、10Hzから20kHzのあいだで、高いフォース対重量の出力を生み出すことができます。

モデルF4/F7にはインピーダンスヘッドが圧電型加振器に取り付けられており、加速度センサーとフォースゲージを内蔵しています。トランスデューサーは、構造物に与えられたフォース(フォースゲージ)や、その結果としての動きを測定(加速度センサー)します。このトランスデューサーの信号は、読取り装置やシグナルコンディショナーへ入力されます。このヘッドの設計の際、フォースゲージ以下の最小質量を生み出すように配慮されています。 F4とF7を同時に動作させるためには、個々にパワーアンプと、F7用にマッチングネットワークが必要になります。

モデル F7 圧電型加振器

約500Hzから20kHzの高い周波数範囲で加振します。F7には圧電プレートのスタックが組み込まれていますが、高いフォース出力レベルの達成のためには、電圧設定(インピーダンスマッチ)が必要になります。この設定はN7FSマッチングネットワークにより行われます。

モデル F4 電磁型加振器

モデルF4はF7振動発生器を囲むような形状になっています。F4振動発生器の比較的軽量のコイルとボビンが強固にF7に取り付けられており、重量のある円柱状磁石が、2つのゴム製ダイヤフラムに吊り下げられています。システムの共振周波数である30Hz以上では、ゴムで吊られたウェイトは、加振器のコアの縦軸または回転軸の慣性に影響を与えないため、構造物に取り付けられたダイナミック重量は比較的低いと言えます。

F4/F7 仕様

モデルF4 電磁型加振器
使用可能周波数範囲 10~7,500Hz
ブロックフォース出力 ※注1 グラフ参照
最大連続電流 1.5A ms
最大連続電流(強制空冷時) 2.5A
電気インピーダンス(ノミナル) 25Ω
DC 電気抵抗 13Ω
共振周波数(ブロック)、ノミナル < 40Hz
最大強制空冷圧 25psi (1.7bar)
コネクター ※注2 ベンディクスPT06A-8-3S
ケーブル R4M-22-J9B-10
モデルF7 圧電型加振器/インピーダンスヘッド

圧電型加振器

使用可能周波数範囲 500~>20,000Hz
ブロックフォース出力 ※注1 グラフ参照
最大入力電圧 800V rms
最大加速度 1,000 g
キャパシタンス 8.0nF
コネクター ※注2 ベンディクス PT06A-8-3
ケーブル R4-4M-J9-10

加速度センサー、ノミナル

電荷感度 0.9pC/g(0.092pC/m/S2 )
電圧感度 ※注3 13mV/g(1.33mV/m/ S2 )
キャパシタンス ※注3 700pF
周波数範囲、±3dB 10~20,000Hz
コネクター ※注2 マイクロドット 10-32
出力ケーブル R1-1-J1-6

フォースゲージ仕様、ノミナル

電荷感度 175pC/lb(39pC/N)
電圧感度 ※注3 75mV/lb(17mV/N )
キャパシタンス ※注3 2,300pF
周波数範囲、±3dB 10~40,000Hz
コネクター ※注2 マイクロドット 10-32
ケーブル R1-1-J1-6

F4/F7 システム

フォースゲージ以下質量(フォースゲージをサンプルへ取付け) 20g
有効剛性 3×106lb/in (0.5×109 N/m)
取付け表面径 16mm
取付けスタッド、ステンレススティール 3/8-16
推奨ネジ締め付けトルク 11Nm
温度範囲 0~80°C
ベース材料 チタン
構造物への取付け重量(F7 を含む) 1.5kg
懸垂重量 2.2kg
総重量 3.7kg
  • 注1:ブロックフォースは無限機械インピーダンスの質量に対しての出力です。
  • 注2:加振器側のケーブル端に取付けられたコネクター
  • 注3:6ft ローノイズケーブル(180pF)端での値
  • 同時供給アクセサリー:出力および入力用ケーブル、取付けスタッド、締付けスパナレンチ、較正データ
  • オプションアクセサリー:シグナルコンディショナー、パワーアンプ、マッチングネットワーク

推奨システム構成図

f4f7構成図

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