高周波型加速度センサー
高周波型加速度センサーは、高速マシンツール・スピンドルやコンプレッサーのような、ギヤメッシュまたは小さなベアリングを組み込んでいるような装置によく使われます。センサーの感度として1.0mVまたは10.2mV/(m/s2)がありますが、1.0mVのバージョンは、センサーの過負荷を避けるため高振幅範囲をもっているため最も広く利用されています。
高周波では変位や速度から見た振動はほとんどありませんが、加速度振幅は非常に高い場合がよく見受けられます。超高速ギヤボックスでは、不具合になる前に振動振幅が780m/s2を超えることもしばしばあります。低電圧感度の高周波型加速度センサーは、これらの高振幅によるセンサー負荷を避けることができます。
10.2mVの感度をもつ加速度センサーは、490m/s2ピークで過負荷となりますが、1.0mVのものでは4,900m/s2ピークを測定できます。
高周波型センサーは一般的に、汎用型や低周波型に比較すると小型で軽量になっているため、質量負荷は小さくてすみます(センサー取り付けによる被測定物の振動変化を軽減できます)。
しかしながら、より低いセンサー感度のために、高周波におけるS/N比は低下します。低レベル信号の測定が必要な場合は、センサーの狭バンド幅ノイズのレベルをチェックするようにして下さい。