ヘリコプター用加速度センサー
ヘリコプターは回転翼をもったエアークラフトですが、固定翼をもったエアークラフトと違い、ローターにより浮上し前進の推進力を生み出します。 このローターの下部でヘリコプター胴体のバランスが保たれていますが、ローターは大変ユニークな振動を出します。翼の振動を最小限に抑えるために、適切な翼バランスを保ちながら、前に進む推進力も出さなければなりません。ピッチと傾き、それに飛行高度をコントロールするため、翼そのものは非常に複雑な構造になっています。ローターアセンブリーからの振動は、その下に吊るされている胴体への振動として伝わり、胴体はまた、翼の通過したところに発生する圧力波などによって影響を受けます。
ウィルコクソン・センシングテクノロジーズ社では、Helicopter Health Usage Monitoring System(HUMS)で長年にわたり使用されている実績をもちます。また、CH-53/MH-53大型双発輸送ヘリコプターにも多く使われていますが、ローターやベアリングのモニタリングが主な使用目的です。センサーはローター部において振動をモニターするため、スウォッシュプレートにフィットするよう設計されています。また、駆動系からテールローターに至るまで、振動モニタリングの重要ポイントにこのセンサーが使われています。米軍やVibration Analysis and Diagnostic System(VADS)などにも多くの納入実績があります。