圧電速度型トランスデューサー

PiezoVelocity Transducer(PVT)は、速度測定用ソリッドステートのデバイスです。 振動測定の際、信号を増幅させ速度により測定される場合が多くあります。 PVTのもっている特性により高周波を低減させ、低周波振動をより良く測定することができます。PVTセンサーは、内部積分回路をもった加速度センサーであり、速度に合わせた信号を生み出します。

システムノイズの特長

PVTは低周波測定において信号ノイズを低減させることができます。積分回路により低周波信号を増幅し、高周波信号を低減させます。低周波での電圧出力が上がり、また高周波でのノイズにフィルターをかけてます。低周波電圧出力を増加させることでデータ収集装置のノイズ成分を減らすことが可能となります。 また、フィルタリングをすれば、アンプへの高周波信号過負荷の場合の内部変調(ウォッシュオーバー)歪を低減でき、多くの用途でスキースロープ状のノイズを減らすことが可能です。

PVTの具体的用途

製紙用機械ドライヤーにおける蒸気シールは、ときに漏れ、非常に高い周波数のノイズを発生します。この高周波ノイズは通常の加速度センサーでは過負荷となり、低周波に含まれる情報を見逃すことになります。PVTの高周波信号低減の機能により、蒸気漏れがある場所でも高品質なデータが取れるようになれます。

ポンプ

ポンプやパイプでは空洞現象という問題が起こりがちです。空洞ポケットの不具合により非常に高い周波数のノイズが発生し、加速度センサーに過負荷をもたらします。 PVTを使用すれば、シビアな空洞現象下においても、有効な測定が可能となります。

圧電速度型トランスデューサー 製品一覧

型 番 793V 793V-5 797V 893V
製品画像
特 長 超低ノイズ 超低ノイズ 低プロファイル 超低ノイズ
感度、±10% @25°C mV/in/sec 100 500 100 100
速度範囲、ピーク in/sec 50 10 50 50
振幅非直線性 2.5 5 5 2
周波数応答          
 ±10% Hz 3.0~3,500 8.0~3,500 2.0~3,500 6.0~2,500
 ±3dB Hz 2.5~7,000 5.0~7,000 1.6~7,000 4.5~5,000
    793Vの製品詳細 793V-5の製品詳細 797Vの製品詳細 893Vの製品詳細

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