センサー用パワー/シグナルコンディショニング
ACカプリングとDCバイアス電圧
一部の製品を除いて、ウィルコクソン・センシングテクノロジーズ社のセンサーには、標準の定電流DC電源が必要になります。通常電源は18~30V、2~10mA定電流ダイオードになります。加速度計または圧電トランスデューサーは、センサーからの出力は物理的な振動をあらわすAC信号です。このAC信号はDCバイアス電圧に載せられます。AC振動信号を得るためにはDCバイアス電圧を取除く必要があります。このDCバイアスの除去は、AC出力信号が信号解析システムへいくように、通常ブロッキングキャパシターを使って行います。ほとんどのモニターやセンサー用電源は、ACカプリングのためにこのブロッキングキャパシターを使っています。振幅範囲と供給電圧
ウィルコクソン・センシングテクノロジーズ社製加速度計や速度計は、プリセットされたバイアス出力がありますが、理想的には低い方と高い方の中間でのカットオフ電圧が望まれます。バイアスとカットオフ電圧の差異により、センサーの電圧スイングが決まります。この電圧スイングとセンサーの感度により、全振動振幅範囲が決まります。例えば、感度が100mV/gで5Vのピーク出力スイングの製品は、50gピークの振幅範囲をもっています。注:供給電圧が24VDCかそれよりも大きい場合、振幅範囲が100gピークに広がります。供給電圧が18Vよりも小さい場合、それに応じて振幅範囲も小さくなります。バイアス電圧を大きくしたり小さくしたカスタム品もあります。また、高温(>100°C)では加速度範囲が小さくなります。